アイカツスターズ!第47話 香澄姉妹、対決! あらすじと感想
あらすじ
S4決定戦3日目は美組。香澄姉妹の一騎打ちだと話題になる。
本番前に真昼に差し入れを持っていくゆめたち。真昼は改めて姉を倒す決意を固める。
まずはモデルウォーキング、歓声を受ける真昼。夜空が出てくると場の空気が変わる。舞台の上で二人は全力で戦うことを誓い合う。
そしてステージが終わり、勝利は真昼に決定。
夜空は卒業後、フランスに留学することを発表する。動揺するファンに姉のことを泣きながら説明する真昼。夜空は真昼に自分のブランド「ロマンスキス」を受け継ぐように言う。
感想
圧倒的な真昼の実力
現S4が圧倒的に有利なS4戦において、現S4に勝利するとは・・・。
しかも、真昼の29652ptは現時点での最高得点だ。
夜空先輩だけでなく、ゆず先輩やツバサ先輩にも勝っている。
真昼の新たな一面
エイミーたちに『真昼姉さん』と呼ばれ慕われたり、空手の瓦割りを披露したりと、今までの真昼は、どちらかというと格好良さを売りにしていた。
しかし、今回のステージで強調されていたのは、真昼のセクシーさだ。
ドレス自体もセクシーだし、その繊細な指先から動き出すダンス、胸を強調するようなアピールなど。「まるで女神のよう」という比喩が相応しい。決してお姉ちゃんに負けてはいない。
格好良さとセクシーさを兼ね備えた真昼は、次期美組S4として理想的だと思う。
鏡のような香澄姉妹
夜空「おめでとう、真昼。打倒お姉ちゃんが目標だったんでしょう?努力して勝ち取ったんだから、しっかり喜びなさい。私はすごく嬉しい。私を超えてくれてありがとう。これで心置きなく行けるわ」
(中略)
真昼「香澄夜空はとても向上心の強い人なんですっ」
夜空「え?」
真昼「努力家で、研究熱心で、トップを取っても満足することなく、さらに上を目指すため、次のステージへと突き進む、私の姉はそういう人なんです」
夜空「真昼・・・」
真昼「ずっと追いかけてきたからわかってた。S4としての役目を終えたら、お姉ちゃんは旅立つだろうって。もう、お別れなんだって。だからっ」
夜空「あなたは私がいなくても大丈夫。何があっても決して諦めず、最後まで全力で突き進む、努力家で研究熱心な頑張り屋さん、それが香澄真昼。私の自慢の妹なんだから」
(中略)
真昼「私の夢は、お姉ちゃんから産まれたの。最初はお姉ちゃんみたいになりたくて、いつからか、お姉ちゃんとは違うアイドルになりたくて、がむしゃらに頑張ってきた。私がここまで来れたのは、お姉ちゃんのおかげ。香澄夜空は私の憧れ、これまでも、これからも」
夜空「真昼・・・」
真昼「ありがとう、お姉ちゃん」
夜空と真昼。
名前からして真反対だ。アイドルとしてのタイプもまったく違う と思っていたし、真昼自身も『お姉ちゃんとは違うアイドルになりたくて、がむしゃらに頑張ってきた』と言っている。
だが、上のシーンで真昼は『努力家で、研究熱心で、トップを取っても満足することなく、さらに上を目指すため、次のステージへと突き進む』、夜空は『何があっても決して諦めず、最後まで全力で突き進む、努力家で研究熱心な頑張り屋さん』とお互いのことを評価した。
表現は多少違うが、ほぼ同じ意味のことを言っている。(お互いの評価が)香澄姉妹はそっくりだったのだ。
本人たちに自覚はないと思うが、鏡を見ているように、お互いを認識していたことが判明した。
勝者と敗者に祝福を
前話でツバサ先輩に負け、一人部屋で泣いていたが、立ち直ったあこ。
落ち込んでいたことは否定しなかったが(ちょっと素直になった?)何はともあれよかった。
『私を超えてくれてありがとう』と笑顔で言った夜空先輩だが、自分のステージが終わり、ポイントが表示された瞬間は悔しそうな顔をしていた。
いくら妹が相手でも、自分もS4なのだから、 負けて悔しくないはずがない。
すばるも言っていたように、勝者に光が当たる一方で、必ず敗者が出てくるのがアイカツスターズの厳しさだ。
一方で、こうした敗者の心理とその後の行動を丁寧に描写しているのは、アイカツスターズの良さだと思う。