アイカツスターズ!第60話 密着!エルザフォルテの世界 あらすじと感想
あらすじ
S4の番組でエルザの取材をすることになったゆめ、真昼、ローラの三人。ヴィーナスアーク1年生のアリスが案内役として同行する。
エルザ、レイ、きららの三人による会議のあと、アリスは人気が落ちたということで、エルザに退学するように言われる。泣き崩れるアリス、抗議するローラと真昼。ゆめはエルザの方針に一定の理解を示しつつ、アリスを励ます。
エルザのブランド『Perfect Queen』の関係者を招いたパーティーが開かれることに。その準備をするヴィーナスアークの生徒たちとそれを取材するゆめ。エルザの魅力を聞かれたレイは、とあるモデルとエルザの出会いの物語を語る。
パーティーが開催され、ステージを行うエルザ。ステージを終えたエルザに対して、アリスは別れの挨拶と、これからも全力でアイカツし、エルザに負けないアイドルになるとを宣言する。
感想
ヴィーナスアークの運営
今回の話でヴィーナスアークがどのように運営されているかがわかった。
エルザを頂点として、レイときららの二人が幹部のような役割をしているのだろう。それぞれ生徒たちを指導していたので、レイ派ときらら派に分かれているのかもしれない。
入学の条件はエルザにスカウトされることで、入学願書は受け付けていない。
アリス「ヴィーナスアークは私の憧れでした。エルザ様のようになりたくて、スカウトされたときは本当に嬉しかったんですけど、でも私には才能がなかったんですね。エルザ様の命令は絶対ですから、出て行くしかありません」
ローラ「入学希望者は門前払いで、所属アイドルも容赦なく切り捨てるなんて、ひどい」
真昼「四つ星学園とは違いすぎるわね」
ゆめ「そうかな」
ローラ&真昼「え?」
ゆめ「やりかたは違うけど、プロとしての気持ちは凄く似てると思うな。私もね、前に学園長に言われたことがあるんだ。結果を出さなければ、四つ星学園を退学してもらうって」
アリス「あっ」
ゆめ「最初、私の夢は先輩みたいなS4になることだったの。でもそれじゃあダメだって気づいたんだ。だって私は私だから。私の夢は世界一のアイドルになること。何があっても絶対なるって決めたんだ」
アリス「あぁ・・・」
ゆめ「ヴィーナスアークを出ても終わりじゃないよ。アリスちゃんに夢があるなら、応援してくれるファンがいるなら、終わらせちゃダメだよ!!」
アリス「ゆめさん・・・」
そして・・・エルザの鶴の一声で退学が決まってしまう。カリスマ指導者エルザの独裁制アイドル養成学園、それがヴィーナスアークだ。
一方、四つ星学園はどうか。第36話でゆめも諸星学園長にソロライブで観客の満足度が90%を超えなかったら退学だと言われていた。
とはいえ、それはゆめが不思議な力を克服するために、諸星学園長が考えた苦肉の策だったし、満足度が90%を超えれば、学園に残れるチャンスを与えたとも言える。
エルザはチャンスを与えることもなく、一方的に退学を告げた。アリスの人気も下がっていたようだが、アリスの反応を見る限りでは急に言われたとしか思えない。
ヴィーナスアークと四ツ星学園では、アイドルを育成するという目的は同じでも、その方法論は180度違う。
アンチテーゼとしてのエルザ
ローラ「肝心のエルザさんはいつ起きてくるの?」
アリス「わかりません。エルザ様がいつ起きるのか、わかるのはエルザ様のみです」
真昼「マイペースな人なのね」
エルザはアイカツの登場人物の中では極めて異例なキャラクターだと思う。それは現時点ではレッスンをしている様子が一切描かれていないところだ。
アイカツにおいては、どんなに才能のあるアイドルも、レッスンをしていた。ひめ先輩はもちろん、病弱なリリィもやれる範囲でやっているし、前作のトップアイドル美月さんは床が擦りきれるまでレッスンしていた。
これまでアイカツでは才能は努力して作るものだった。しかしエルザは努力をしなくても産まれながらの才能を持ってるのだろうか。
もちろん、この先にエルザのレッスンの様子が出てくるかもしれないが(隠れてレッスンしているとか)そうでなければ、努力至上主義ともいえる、旧来のアイカツの価値観に対するアンチテーゼになり得る。
エルザの弱点
そんなカリスマ独裁者のエルザに弱点はないのか?
いつものようにステーキを食べるエルザ、今回は米沢牛だ。やっぱり糖質ダイエットとかではなくて、食べたいから食べているだけだったか・・・。
でもサラダは苦手らしい。
(じいやに言われて嫌々ながらも、ちゃんとサラダを食べるエルザ様可愛い)