泣いた。『映画 魔法つかいプリキュア!奇跡の変身!キュアモフルン!』 感想
「とにかく感動したい」
「友情のすばらしさを再認識したい」
そのようなことを映画に求めているなら、絶対に見るべきだ。
大人子供、男女問わず。
プリキュアを見たことが無くてもかまわない。
2016年11月14日、『映画 魔法つかいプリキュア!奇跡の変身!キュアモフルン!』を見てきた。
場所は愛知県某所にある、地元の映画館。
初回上映に、友達と二人で突撃した。
100近くある座席は、見た感じ6割ほど埋まっている。
公開から2週間以上たっていて、平日であることを考えると、例年より客入りは多いと思う。
親子連れ90%、大きなお友達が10%で、圧倒的に親子連れが多かった。
月曜日だったが、小学生くらいの子も見かけた。
近くの小学校の振替休日だったのかもしれない。
(親子連れを避けるために、平日に休みを取ったのが、完全に裏目に出たぜ・・・)
以下、ネタバレ全開で思ったことを書いていく。
まだ見てない人は注意して欲しい。
目次
モフモフモフルン!キュアモフルン!
(https://www.youtube.com/watch?v=jlveZZd-K7gより)
モフルンが敵に捕まり、脱出、ピンチのみらいたちを助けるためにプリキュアに変身。敵の攻撃を受け止め元のぬいぐるみに戻ってしまうが、復活。
プリキュア4人で力を合わせて戦う。
そんなお話だった。
コミカルに動き回るモフルンのおかげで、展開が目まぐるしく変わり、飽きない。
モフルンが子供たちに人気なのが、わかる気がする。
表情が非常に豊かなのもよかった。
とにかく泣ける
自分は2回ほど泣いた。
1回目は願いの石がリンクルストーンになって、モフルンがキュアモフルンに変身したところ。
みらいたちを助けたいと、モフルンが頑張っている姿に涙腺がゆるんできた。
だが、「モフルンはちょっと怒ってるモフ」のセリフとキュアモフルンの動きに見とれてなんとか収まった。
2回目はモフルンが敵の攻撃を受け止め、リンクルストーンがくだけ、元のぬいぐるみに戻ってしまったところ。
モフルンが、敵であるダークマター(クマタ)の真意をくみ取ってあえて攻撃を受け止めたように見えた。
(モフルンは優しいなぁ・・・)
ぬいぐるみに戻ってしまったモフルンに対して、
みらいたち三人が泣き、
ダークマターも泣き、
スクリーンの前の自分も、
頬にあたたかいものが流れていた。
魔法の限界
魔法使いプリキュアの良いところは、魔法をモチーフにしながらも、魔法の限界を描いているところだと思う。
クマタは強力な魔法が使えたが、魔法使いや他のクマに恐れられてダークマターになった。
でも、最後はモフルンと和解し、他のクマとも友達になれた。
「魔法なんか使えなくたって、願いは叶う」
と映画の最後に言っていた。
TV本編でも、魔法の限界は描かれている。
例えば、第24話ではなんでも魔法で解決するキュアフェリーチェ(はーちゃん)が、手を使って努力することの素晴らしさを学び、魔法は万能ではなく、使う者の心が大切だと訴えた。
(魔法使いプリキュア 第24話『ワクワクリフォーム!はーちゃんのお部屋づくり!』より )
また、エンディング曲の「魔法アラ・ドーモ!」には『宿題もスポーツも 自分のちからで!』という歌詞がある。
視聴者である自分たちは魔法が使えない。
だが、魔法なんか使えなくたって、できることはある。
そう思わせてくれる作品だ。
その他
- 冒頭でドラゴンと遊ぶはーちゃん
- ヤナオニの実を使ってリコを救出
- クマタがモフルンを魔法で洗脳していない理由
など、きれいに伏線を回収していくのもよかった。
また、プリキュア映画ではよくある、敵が本体と悪の化身に分離する演出が好きだ。
(今回はダークマターがクマタとシャドウマターに分離した)
プリキュアの「罪を憎んで人を憎まず」の精神が出ていると思う。
戦闘シーンの動きに関しては言うまでもなく、神だった。
次回作について
来春の映画はオールスターズでなくなるらしい。
増えてきたプリキュアを全員出すのはキツいのかもしれない。
でも、春の映画はプリキュアの新人研修であることは変わってないようだ。
先代と先々代の先輩プリキュアがいれば充分だろう。
桜が舞っていたり、カラフルな千本鳥居など、今までにない和の雰囲気だ。
どんな話になるのだろう?
今から楽しみだ。