アイカツスターズ!第64話 星に願いを あらすじと感想
あらすじ
レイを部屋に呼び出すエルザ。エルザはレイに自分がやるべきとをしろと言う。
ゆめたちはヴィーナスアークで七夕をする。なぜかあこも一緒だ。それぞれが短冊に願い事を書く。
伝説のモデル、シューティングスターが活動を再開。シューティングスターはレイのことで、真昼と一緒に仕事をすることに。レイの仕事に真昼やあこは感心し、きららはいつかレイとステージに立ちたいと言うが、エルザは『あなたには圧倒的に足りないものがある、これ以上私を失望させないで』と言い放つ。
エルザの前では輝けないというレイに対して、真昼は自分のファッションショーにレイを招待する。
ファッションショー当日。会場に足を運んだレイは一時帰国した夜空と会う。
プレミアムレアドレスを着て、ステージに上がった真昼。背中には星のツバサが出現する。
感想
それぞれの願い
今回は七夕回。去年の七夕はゆめ&ローラと真昼が初めて会った記念すべき回だった。
その時の真昼は、短冊にお願いなんかしないと言いつつ、『打倒!お姉ちゃん!!』とこっそりお願いを書いていた。
(今回は普通に書いていたので、真昼も素直になったなぁ・・・)
お願いの内容の変化からも、それぞれの成長がうかがえる。今回のお願いは以下の通り。
- ローラ スパイスコードを世界一のブランドにする
- 小春 プレミアムレアドレスをデザインしたい
- 真昼 打倒真昼
- ゆめ 世界一の星になる
ゆめとローラは共に”世界一”というキーワードが入っているのがポイント。エルザやヴィーナスアークの生徒たちに刺激されて世界を目指すようになったということか。
小春は去年『夜空先輩見たいになれますように』と書いていたが、今年は具体的でデザイナーらしいお願いになった。
そして真昼。S4になってお姉ちゃんを倒したので、倒すべき相手が自分自身に。ストイックな真昼ならではのお願いで、自分との戦いというアイカツらしい目標といえる。
真昼カッコイイ
真昼「そんなの勿体ない。誰かを輝かすために自分を犠牲にする必要なんてない。強い光を放つ星があるなら、その星に負けないくらい輝けばいい」
レイ「あ・・・実に興味深いね。けど、共に輝くことなどできないんだよ、とびきり輝く星の下では、どんな星だってくすんでしまう」
真昼「そんなの・・・やってみないとわからない」
ゆめ「真昼ちゃん・・・」
レイ「ありがとう、でもわかるんだよ。君たちだって、エルザのステージを見たよね」
ゆめ「たしかに、エルザさんのステージは凄かったです。でも諦めようなんて思いませんでした」
レイ「はっ」
ゆめ「私たちは輝く星を見たら、みんなで努力して高め合うんです。そしたら、自分もいつの間にかキラキラ輝いているから」
レイ「なるほど、それが四ツ星のやり方なんだね」
何度かこの話題は出ているが、四つ星学園とヴィーナスアークの価値観の違い。星が一つしかないのか、複数か。
仲間に対する態度も大きく違う。レイはエルザのサポートをしたがっていたが、エルザはレイのことをどう思っているのか?それとレイはきららに復帰のことを教えていなかったし、ヴィーナスアークの三人の距離感が気になる。
一つだけ言えることは、四つ星学園は同学年の生徒同士は対等だ。先輩後輩関係はあるが、先輩が後輩を独善的に指導することはない。対してヴィーナスアークはエルザがトップで他の生徒との間に上下関係がある、ということ。
だからこそ、エルザが輝いているのを見て、レイは自分が輝けないと思ったのだろう。しかし、エルザがヴィーナスアークを経営する理由は何だろうか?自分が輝きたいだけならば、他の生徒を指導する意味はない。
それにしても、レイに対して喝を入れる真昼は格好良かった。口で言うだけではなく、自分のステージを見せてわからせようというのも真昼らしい。そして、星のツバサを出手に入れた。まさに有言実行だ。
エルザの真意は?
夜空「まあ、真昼が私のことをそんな風に。ふふふ嬉しいわ」
レイ「つまり、真昼にとっての君は、私にとってのエルザだってわけだよ。君もエルザも絶対的な輝きを持つ道しるべ。」
夜空「うーんそれは少し違うかな。」
レイ「え?」
夜空「私と真昼はライバルでもあるの。でも、エルザちゃんにはライバルはいないでしょ」
レイ「当然だよ」
夜空「そう。だとするとエルザちゃんて少しだけ孤独かもね」
レイ「あ・・・孤独?エルザが?」
夜空「入学したばかりのころ、真昼はまだ新人モデルだったわ。そして私は彼女の一番星だったかもしれない。でもね、あの子は私を追い越そうと必死で努力を重ねた。そして、ついにはS4戦で私を追い越したの」
(中略)
夜空「見て、今では真昼が私の一番星よ」
まさかの、フランスに留学したお姉ちゃんが一時帰国。これにはテンションが上がった。旧S4の三人はそれぞれ旅立ってしまったが、こうしてたまに出てくれると嬉しい。
夜空先輩にかかれば、エルザ”ちゃん”扱い・・・やっぱり旧S4は格が違うぜ。
上記の会話に、エルザの真意のヒントがあると思う。
エルザはライバルを求めているのではないか?
現在のアイカツ界に、自分と対等なアイドル=ライバルがいないということ。
だからこそ、ヴィーナスアークで自分と同レベルのアイドルを育成しようとしているし、ゆめに対する期待のかけ方を見ていてもそれを感じる。
トップアイドルがライバルを求めるというのは、ひめ→ゆめ、美月→いちご、いちご→あかりのように、これまでのアイカツスターズorアイカツでもこのパターンは繰り返されてきた。
ただし、比較的厳しかった美月さんと比べても、エルザのやり方は極端だ。
エルザは無事ライバルを得るのか?それとも考えを改めるのか?今後が気になる。