アイカツスターズ!第49話 一番星になれ! あらすじと感想
あらすじ
小春のことを思い出すゆめのところへ、小春本人から電話がかかってくる。励まされたゆめはS4決定戦のステージへ。客席からは歓声があがり、結果はローラを抜いて暫定一位に。
最後に現S4であるひめのステージにあがり、「スタートライン」を歌い大歓声を受ける。結果はゆめを抜き、ひめの優勝が決定する。
S4戦の後片付けも終了。海岸でひめカレーを食べながら、いつかひめに勝つことを決意するゆめの所にひめ本人が登場。また一緒のステージに上がろうと約束する二人。
そこへローラが現れる。ゆめとローラの二人ならば、さらなる高みに昇れるとひめは言う。
感想
アイドル海賊(?)小春
神回。
これにつきる。途中まで最終回だと思っていた、OPもなかったし。
小春がこのタイミングで出てくるなんて・・・反則だろう。泣けるに決まっている。
なにやら船の上にいるようだが、これが噂のヴィーナスアーク?
アイドル海賊の一味になってしまったのか・・・?
S4戦の総評
長かったS4決定戦もようやく終わった。
ゆめ、真昼、あこ、ゆずが次期S4に決定。
こうして並べてみると、歌組がいかに激戦区かがわかる。
歌組五位の有莉先輩でも、他の組の三位より点数が高い。劇組だったら、あこを倒して次期S4になっていたかもしれない。
また、現S4が強いのは想定の範囲内だが、真昼の頑張りは予想出来なかった。現S4に唯一勝利しただけでなく、全組の中でもひめ先輩に次いで2位だ。大金星といっても過言ではない。次期S4を引っ張っていくのは(実力だけでいえば)真昼だ。
「虹野」ゆめ
ひめ「本当に成長したわね。ゆめちゃんって放っておけないアイドルだと想っていたけど」
ゆめ「え?」
ひめ「だって、入学してからこれまで、誰よりも泣いたり笑ったり、色んなことがあったでしょう。そのたびにゆめちゃんは強くなった。今までの経験が、全部ゆめちゃんの輝きに繋がっているの。泣いても笑ってもいい。たくさんの経験をしてもっともっと輝いてね。大丈夫。頑張るゆめちゃんを見て、きっと色んな人が元気をもらえるわ。それがゆめちゃんという、虹色のアイドル」
ゆめ「虹色のアイドル・・・」
ひめ「私はつぎの世界へ旅立つわ。いつかまた一緒に」
ゆめ「はいっ!!」
美しさと格好良さを兼ね備えた真昼、友達想いで優しいあこ、自分の道を進むローラ。それぞれに魅力があるが、主人公であるゆめの魅力はなんだろうか?
上記のシーンを見て気づいたのは、ゆめには様々な面があることだ。
好奇心が強く、努力家で、少しドジなところもあり、妄想もする。悩むこともあるが、前向きに乗り越えていく。
虹が七色で構成されているように、様々な面を見せてくれたのがゆめだった。
視聴者は、ゆめの様々な色の中で、共感できるような色を見つけることができる。
アイカツ!スターズが始まったときは、前作のいちごちゃんやあかりちゃんとどう差別化していくのか気になったが、実際にはこれほど主人公に相応しいキャラクターはいないと思う。
アイカツ!スターズとは何だったのか!?
リリィ「胸が痛みます」
ゆず「え?」
リリィ「夢は見るものじゃない、叶えるもの。ひめ先輩からのメッセージが歌を通して胸に刺さるのです」
ゆず「リリアンヌ、いっぱい見ようね新しい夢、二人でまた一緒に」
リリィ「ありがとう、ゆず」
ひめ先輩の曲が初代OP『スタートライン!』なのも、泣ける要因だった。
ローラが二代目OP『1,2,Sing for You!』、ゆめが現OP『スタージェット!』だったので予想はできたが・・・。
アイカツ!スターズで自分が好きな曲はたくさんあるが、『スタートライン!』ほどアイカツ!スターズの物語を表現している曲はないと思う。
夢を見ていたゆめが、(S4になるという)夢を叶えた。
アイカツ!スターズは要約すればこのような物語だと言える。
まさに『スタートライン!』の歌詞にあるように「夢は見るものじゃない、叶えるもの」だったのだ。
このシンプルで、力強いメッセージが、アイカツ!スターズの主題なのではないか・・・と自分は考えている。