百合漫画『漫画版 ドキドキプリキュア』の見どころについて
プリキュアシリーズは毎年趣向が違って面白い。どれも甲乙付けがたいが、自分は特にドキドキプリキュアが好きだった。
そこで今回は漫画版ドキドキプリキュアを取り上げたい。これも歴代プリキュア漫画で自分が一番好きなものだ。作者はプリキュア漫画でおなじみの上北ふたご先生。連載紙はなかよし。
充実の内容
第2話より
女児向け漫画とは思えないほど読み応えがあるのが特徴だ。
上の画像をみてほしいが、とにかく情報量が多く、それでいて読みやすい。コマ割も工夫されているし、セリフや擬音がふんだんに使われているからだろうか。
第11話より
個人的にはキングジコチューに洗脳されたレジーナがお気に入りだ。
アニメでもレジーナの無邪気さは多くの大きなお友達(自分を含む)の心を捕らえたが、ふたご先生の絵も憎らしくも可愛いレジーナの魅力を最大限に表現していると思う。
ドキドキプリキュアのアニメは全49話だが、それを漫画版では全12話+番外編に凝縮している。アニメの展開に近いものだけでなく、アニメでは触れられなかった部分をあえて書いているのが良い。
例えばアニメ29話『マナのために!シャルル大変身!』では、妖精たちが人間に変身する話だったが、シャルルとマナの関係に焦点が当てられていた。
ラケルも変身して六花を手伝おうとするが、六花が優秀過ぎて『僕、役に立てないケル~』と嘆いて六花に慰められていた。
漫画版ではアニメの後日談として人間に変身したラケルと六花がデートする話がある(第9話)ラケルは六花をエスコートできるのか?
またアニメではあまり絡んでいるのを見なかった、亜久里とありすの話も好きだ(第8話)強がっていて素直になれない亜久里の可愛さと、それを気づかうありすの優しさがよくわかる話だと思う。
ネタバレになるので詳細は避けるが、最終回もアニメ版とは違う独自の最終回になっていて、これがまた良い。
百合満載
アニメ本編もかなりのものだったが、我らがふたご先生の漫画版も負けていない。
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第4話より
新しく仲間になったまこぴー(真琴)とマナが仲良くしているのに嫉妬する六花。しかしありすに諭されて、自分の思い込みが自分を傷つけていたことに気づき、立ち直る。そしてマナへの愛を再確認する。
ドキドキ勢では真面目でツッコミ役が多い六花だが、マナのこととなると取り乱してしまう・・・だがそれが良い、それでこそ六花。
第4話より
ケーキを切り分けるマナと真琴に対して『なぜ二人で持つ!?ケーキ入刀でしょそれじゃっっ』とツッコミを入れる六花。完全にそっちの思考じゃあないか・・・大友の声を代弁してくれているとも言える。ケーキがウエディングケーキっぽいのがいけないかもしれない。
第11話より
そして極めつけはコレ。洗脳されたレジーナを救おうと、賢明に説得するキュアハート(マナ)。
この場面だけ切り取ると元カノとよりを戻そうとしてるようにしか見えない。いや、ある意味正しいが。
こういったものを読んでいると(・・・大丈夫か?)と(もっとやれ!!)という2つの想いがせめぎ合う。
とはいえ、”こういったもの”を求めている人間にとっては、最高の漫画であることは間違いない。
漫画版キラキラプリキュアアラモード!?

キラキラ☆プリキュアアラモード(1)プリキュアコレクション (ワイドKC なかよし)
- 作者: 上北ふたご,東堂いづみ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/08/10
- メディア: コミック
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現在放送中のキラキラプリキュアアラモードの漫画版が8月10日に発売された。
プリキュア漫画に関して自分は完全に単行本派で、プリアラの漫画も日曜日に買いに行く予定なので、まだ内容は知らない。
しかし、間違いはないだろう。ふたご先生が描いているのだから・・・。