常在戦場

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アイカツスターズ!第62話 ゴーイング・マイウェイで♪  あらすじと感想

あらすじ

小春にドレスのことを教わるローラ。そこへツバサがロサンゼルスに留学するというニュースが入る。ツバサはローラを呼び出し、ローラに「スパイスコード」を受け継いでくれという。ただし、3つのテストをクリアするのが条件という。

テスト当日。最初の度胸試しタイム、次のコーディネートタイムをクリア。最後は鯛焼きを1時間以内に配るというもの。場所は平日のデパートの屋上。近くの公園ではゆずとあこがイベントを行っていて、人はそっちに集まっているという条件。

ローラは鯛焼きの着ぐるみを着て商店街を駆け抜け、ライブを行い人を集めて無事にクリア。

 ツバサはローラにスパイコードの歴史の重みに耐えられるかと聞き、ローラは自分のやるべきことをやるだけで、例え不合格でも「スパイスコードと共に歌い続ける」という。実はこれが本当の最終試験で、結果は合格。

スパイスコードをローラに引き継いだツバサは、ロサンゼルスに旅立つ。

いっぽう、留学生三人がそれぞれのブランドを手にしたと微笑むエルザだった。

感想

ローラがやっと報われた

アンナ「すべて配り終えたようだな」

ローラ「はい」

アンナ「きっと桜庭なら大丈夫。スパイスコードのコードはギターのコードから、魂を揺さぶる刺激的なコード、それがスパイスコードだ。受け継がれるのはブランドの名前だけじゃない、大切なのはブランドを愛する熱い魂さ」

ローラ「あっ」

アンナ「いつも悩んでいた1年生のころから、ずいぶんと進歩したじゃないか」

 メインキャラクターの中では、今まで一番不遇だったのがローラだと思う。あこや小春も不遇と言えるが、あこは劇組S4になったし、小春はエルザに認められてヴィーナスアークに入学した。それなりに結果を出しているわけだ。

それに比べると、ローラは1期の序盤に幸花堂のキャンペーンガールになったが、中盤以降悩んで自宅に帰ったり、歌組S4戦でゆめに負けた。2期になってからも、エルザに「ブランドも持っていない子に興味はないわ」と言われたりひどい目にあっている。

努力がなかなか結果に結びつかなかったローラ。そんなローラの努力がようやく報われた。少なくともブランドを引き継いだという”結果”は残した。感動しないわけがない。

 やるべきこととは?

ローラ「リリィ先輩は前にスパイスコードのドレスを着ていましたよね?何か参考になることがあれば」

リリィ「ありません」

ローラ「うぅ・・・」

リリィ「しいて言うのなら・・・成果を上げる人に共通するのは、行うべきことを行っている人だけである。とある経済学の権威の言葉です」

ローラ「行うべきこと・・・」

リリィ「つまり」

ローラ「ん!!」

リリィ「やるべきことをやれ、ということです」

ローラ「・・・やるべきこと」

 アドバイスをしながら、ローラの口に酢昆布を突っ込むリリィ。酢昆布は事前に準備していたのか?リリィ×ローラもありだな・・・。

今回の名言は有名な経営学者ピータードラッカーの言葉だ。女児向けアニメにドラッカーが出てくる時代なのか。とはいえ、リリィならドラッカーくらい読んでいても不思議ではない。

以下に引用する。

成果をあげる人は、能力、関心、知識、性格、仕事の方法において多様である。あらゆることにおいて千差万別である。共通点は、行うべきことを行っていることだけである。 ドラッカー365の金言 309ページより

ドラッカーはこの後、時間管理、貢献、自分の強み、集中、意志決定の5つを成果をあげるために身に付けておくべき能力としてあげている。

いずれにしても、抽象的な概念だ。やるべきことをやるだけ・・・それはその通りだが、やるべきことが具体的には何か?というのは難しい。それは自分で決めなくてはならない。

ましてやうまくいっていなかったら、これがホントウに自分のやるべきことなのか疑問に思うのは当然だろう。

それでも自分のやるべきことを信じて、全力でそれに打ち込める。ローラにはそんな強さがあるのかもしれない。

何かを企むエルザ様

今回のエルザはステーキ・・・ではなく名古屋シティから取り寄せたチキンのソテーを喰らう(名古屋コーチン?)そして自分から動くことはなく、なにかを企んで微笑むのだった。エルザは悪い顔が似合うと思う。

(カリスマ指導者から軍師にクラスチェンジか?)